さくらインターネット様のストーリーが体験できる空間へ
さくらインターネット様は、インターネット黎明期の1996年に創業。サーバーやクラウド事業を中心に展開。国内最大級のデータセンターを運営するなど、日本のデジタルインフラを支える存在です。
そんなさくらインターネット様からのご依頼は、お客さまをお迎えし商談や会議をするための「応接スペースの設置」。そして、ここで働く社員が自社に誇りを持てるようなオフィス空間づくりです。コロナ禍の影響で3.5フロアから1.5フロアへと縮小した東京拠点ですが、ウィズコロナへと社会の意識が移行する中で、「対面で会う」ことへの心理的ハードルが下がり、当社への来訪ニーズが高まりました。こうした背景を受け、お客さまとのより一層の信頼関係を築き、落ち着いて対話ができる場として、新たな応接スペースを設けることにしたと言います。
また、時を同じくして、政府機関の情報システム「ガバメントクラウド」の提供サービス事業者に条件付きで認定されたことも大きな理由。お客さまをご案内する応接スペース とは言え、国家の重要なデータを守る企業として信頼していただける、安心安全な空間 を作らなければいけません。さくらインターネット様のご担当者様からも、セキュリティは大前提として、「ただオシャレなだけの空間」ではない工夫を持たせて欲しいという要望がありました。
そこで、コラボスタイルが提案したのは、「さくらインターネット様らしさが伝わる空間づくり」。 そのために、さくらインターネット様のコーポレートカラーで仕上げたサーバラックを模したエントランスデザイン、石狩データセンターがある石狩川にちなんだ天井照明の曲がりくねったライン、会議室は“春夏秋冬”のテーマが配され、役員室の春が始まり、4つの会議室で四季を感じる空間に。さらには、東京の眺望を背景にロゴマークのオブジェを置いたフォトスポットには社員が自ら植えたグリーンが彩ります。それら一つひとつが “さくらインターネット様らしさ”を視覚的かつストーリー性を持つように表現しました。
これらのデザインは、コラボスタイルの「ワークスタイルの未来を拓く」という理念のもと、お客さまをお迎えするばかりではなく、ここで働く社員の皆さまが、誇りを持ってお客さまをご案内したり、商談していただく中で、オフィスデザインを通じたコミュニケーションを起点に、新たなさくらインターネット様の未来が生まれることも意図しています。
また、今回のプロジェクトは、当初のデザイン案をベースにしながらも、打ち合わせを重ねながら、デザインもセキュリティも、“さくらインターネット様”らしさを目指し、どんどんと変容していく共創プロジェクトとして完成した空間です。納品後には、さくらインターネット様から、外注との関係というよりも、真のパートナーでしたと、たいへん嬉しいお言葉をいただくことができました。