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社長が3分しか会社にいない理由は?PR課長ニシダ、はじめての社長対談!【後編】 

このたび、弊社コラボスタイルのPR課長にラランド・ニシダさんが就任しました! 

今回は、ニシダ課長と松本社長の対談の後編をお届けします。 

ニシダ課長には松本社長の人物像に迫りながら、創業ヒストリーや社長としてのコミュニケーション、会社作りで意識していることを聞いてもらいました。最後に、ニシダ課長に向いている職種を社長目線でお答えしています。さて、その職種とは……? 

前編はこちら 

東京ではなく名古屋を選ぶメリット 

ニシダ:なんで東京じゃなく名古屋にオフィスを構えたんですか?東京のほうが便利なのに。 

松本:いや、最初に会社を設立したのは東京の神保町だったんですよ。「ワークフローソフトウェア分野でNo.1になりたい」と考え、あえて紙の街・神保町でペーパーレスの会社を作ろうと思ったんですね。 

ニシダ:なるほど、逆張りで啓蒙するってことですね。 

松本:ただ、僕がバーテンダーとして働いていたのが名古屋で、知り合いも名古屋の人が多かったんです。それで「いっしょに働きたい」って入社してくるメンバーが名古屋の人ばかりだったから、起業した翌年には名古屋に開発メンバーのオフィスを作りました。 

ニシダ:東京と名古屋の二拠点だったのか。俺は名古屋のイメージがほとんどないんですよ。仕事で来てもほぼ直帰しちゃうんですけど、名古屋にオフィスを置くメリットってあるんですか? 

松本:まず、東京から新幹線で一時間半の距離にあるのがいいですよね。意外と海も山も近くて、街も綺麗で、人も多いですから、ビジネスチャンスがあるエリアです。コラボスタイルとしても「なんで名古屋にあるんですか?」と取り上げてもらえることが多くて、競合他社が多い東京を避けたからこそのメリットがありますね。 

ニシダ:そっか、東京よりライバルが少ないもんな。 

松本:コラボスタイルが目立てば、名古屋を盛り上げることにもつながります。IT企業がラランドをCMに起用するのは珍しくて、反響があると思うんですね。そこで「なんかコラボスタイルがおもしろいことをしているよね」ってなれば、企業ブランディングになります。コラボスタイルが注目されて「名古屋にあるらしいよ」って思ってもらうだけでも、名古屋にとってプラスになりますから。 

ニシダ:さすが経営者、そういうことも考えて起用してくれたんですね。 

松本:はい、社長ですから(笑) 

バーテンダーからIT社長になるまで 

ニシダ:ところで、松本社長ってバーテンダーだったんですよね。どうやってバーテンダーからIT社長になったんですか? 

松本:いきなりIT会社を立ち上げたわけじゃないんですよ。下積み期間は結構ありました。インターネットプロバイダに就職したのに事務機販売をしてみたり、会計パッケージソフトを販売したり。飲食は今でもとても好きな業種ですが、特に当時の飲食業はワークスタイルがあまりよくなかったんですよね。 

ニシダ:忙しいイメージはありますね。夜遅くまで働くことが多そうだし。 

松本:だからそれを変えていけるイメージがあるIT業界に進もうと思って、中途未経験でエンジニアになって、1から勉強しました。でも、僕とはまるでレベルが違う天才エンジニアが世の中には存在するということがわかって、代わりに自分の強みが理解できたんですよね。企画開発や営業だったり。そんな経験をたくさんしたのちに、2013年4月にコラボスタイルを起業したんです。 

ニシダ:別のIT会社でのし上がってから退職して、社長になったんですね。 

松本:そんなこと言ってないですが、信念を貫くには自分で起業すべきかなと思って。IT社長ってモテそうだったしね(笑) 

ニシダ:バーテンダーでもモテそうですけどね。 

松本:モテました(笑)僕は今でもモテたいんですけど、ちょっと方向性が変わったんですよ。 

ニシダ:いや、変わってないでしょ。松本社長のこの雰囲気は、明らかにモテたい男でしょ。 

松本:変わったんだって(笑)あのね、異性ばっかりにモテるのは真のモテではないんですよ。同性にも先輩にも後輩にも広く好かれるのが大事なんです。 

ニシダ:なるほど、人望ってことか。社長は人望も必要だもんな。 

松本:社長になってから、人間力がついた気がします。僕が元バーテンダーだと発信することで、ナイトワークしている人やアスリートの方にネクストキャリアの可能性を見せたいって思いもありますね。 

社長が会社に3分しかいない理由 

ニシダ:確かに松本社長ってフランクで、いい意味で飲食業っぽさがあるかもしれないですね。社長として意識しているコミュニケーションってありますか? 

松本:会社には最短3分くらいしか滞在しないことがあります。 

ニシダ:え、逆に何しに来てるんです?(笑) 

松本:「おはよう、お疲れ!日報見たよ」って言って、みんなの働いている姿や表情を見ます。見るだけでも心身のコンディションがわかったりするんですよ。なんか調子悪そうだなとか、立ち直ったなとか、今ノリノリだなとか。そうやって全体の状態を把握するのが大事なんですよね。 

ニシダ:それで「大丈夫?」って話しかけたりするんですか? 

松本:いや、できる限りしないです。日頃の一人ひとりへの深い声掛けは同僚や上司がやった方が良いと思ってて、僕の仕事は状態を把握して仮説を立てたり対応方針を考えること。「まずいかな?」と緊急性を感じたら直接ヒアリングすることはありますけどね。 

ニシダ:へー。社長はあんまり首を突っ込まないほうがいいんですか? 

松本:チームビルディングの側面から考えると、社長はメンバーのいいところを理解して、ちょっと手を添えるくらいが全体のパフォーマンスが上がるんですよね。ガツガツ関わってパワープレイしていた時期もあったんですけど、社長のワンマンっぽくなってしまって、かえって部下の成長を妨げてしまうし、いつまでも手離れしない。 

ニシダ:ずっと社長がいなきゃいけない状態になっちゃうのか。 

松本:はい。でも社員からしても、ずっと社長がいる会社って嫌じゃないですか?(笑) 

ニシダ:まあ、重苦しい雰囲気になりますよね。 

松本:そうすると、やっぱり仕事のパフォーマンスが落ちちゃうじゃないですか。それに社長がいつも会社にいたら、いくらリモートワークOKと言っても「出社しなきゃいけない」って思いますよね。 

ニシダ:確かに、無言のプレッシャーになりそう。社長が出社しているのに、自分が出社しないのは気まずいかもな。 

松本:ですよね。コラボスタイルの理念は「ワークスタイルの未来を切り拓く」ですから、それぞれに合ったワークスタイルを実現して、働きがいを感じられる環境を作りたいんです。そういった意味でも、僕がずっと会社にいる状態は望ましくないですね。 

場所で「働きがい」は作れる 

ニシダ:そもそも働きがいって何なんですかね?みんな、何で働きがいを感じるのかな。 

松本:いい質問ですね。働きがいは「働きやすさ」と「やりがい」の2つに分けられます。「働きやすさ」は福利厚生とか制度とか、目に見えやすいものですね。あって当たり前で、ないと不満に感じるもの。逆に「やりがい」は目に見えないから難しいんです。 

ニシダ:人によって違いそうだしね。 

松本:そこで必要なのが場所づくりです。このオフィスを作ってから、会社の雰囲気がすごくよくなったんですよ。ビジュアルによって「ワークスタイルの未来を切り拓く」ってメッセージが明確に伝わるし、いろんな人が僕やメンバーに会いに来てくれる。オフィスの半分は特定会員向けのソーシャルオフィスにしているので、各社の凄い人楽しい人にふれあうことができる。自分の向き合い方次第ではとても有意義な場所になっていると思います。 

ニシダ:場所って大事なんですね。 

松本:はい、場所は働きがいにつながります。昔はオフィスと会議室があればOKって価値観でしたけど、今はコミュニケーションや企業メッセージを意識して設計しますよね。それは大企業でも中小企業でも同じで、レモンジャムの事務所も作り方次第で働きがいが大きくなると思いますよ。 

ニシダ:そうなんだ。レモンジャムだったらどうやって作ったらいいんですか? 

松本:社長のサーヤさんと副社長のマネたくさんが「どういう会社にしていきたいか」を考えて、それに沿って形にしていくのがいいですよね。社員のニシダさんもオフィスを発信できるし、ラランドのブランディングにも貢献しますよ。空間デザインはコラボスタイルがお手伝いできるので、何かあれば相談してください。 

ニシダ:事務所を新しくするところなんで、ぜひお願いします。俺には何の決定権もないけど。 

ニシダが本当に入社した時の配属先は? 

松本:でも、ニシダさんはすごく優秀な社員だと思いますよ。 

ニシダ:本当ですか?もしコラボスタイルに応募したら、採用してくれます? 

松本:もちろん、即採用です!ニシダさんが入社したら、ニシダさんの長所をヒアリングして、いろいろチャレンジしてもらいながらうまくハマるところを探しますね。 

ニシダ:うれしいですね。エクセルもパワポもほとんどできないけど。 

松本:コラボスタイルは、平均的なスキルのメンバーよりどこかが突き抜けているメンバーのほうが多いんで大丈夫です。個人的にも卓越した能力がある人がすごく好きなので、何かに特化した天才を採用したいですね。 

ニシダ:俺のスキルはどこが尖ってるんです? 

松本:知力が突き抜けていますね。その代わり、感受性が低い。 

ニシダ:確かに、人の機微にはあんまり興味ないかもしれない。 

松本:それって天才の傾向だったりするんですよ。そういう何かに特化した人たちのスキルがかみ合っていくことで、イノベーションが生まれたり推進力が高まったりするんですよね。サーヤさんもニシダさんの尖ったスキルを感じているからこそ、相方に選んでいるんじゃないかな。 

ニシダ:そうなのかな。じゃあ明日コラボスタイルに入社するとしたら、俺に何をやらせます? 

松本:今のニシダさんがすぐやれることをお願いしたいので、営業ですかね。「元ラランド」って肩書を生かして、バリバリ契約を取ってきてほしいです。ニシダさんは知名度抜群ですから、数字を稼ぐ営業はすごく相性がいいと思います。唯一、人の心がわからないのが難点ですね。 

ニシダ:俺ってそんなサイコパス?  

松本:冗談です(笑)ニシダさんはコラボスタイルで働けそうですか? 

ニシダ:俺みたいに変わったヤツのポテンシャルも生かしてくれる働きやすい会社だってことがよく伝わったんで、会社員未経験でも楽しく働けそうです。もしレモンジャムをクビになったら、よろしくお願いします(笑)